※プロモーションを含みます
電解質異常は心筋の再分極・脱分極に直接影響し、特徴的な心電図変化を示します。
電解質異常
高カリウム血症
血清カリウム値≧5.5mEq/L
腎機能低下や細胞外シフトで発生。

心電図所見:
・テント状T波
・P波の減高・消失
・PR延長
・QRS延長
・QT短縮
・徐脈
※重症例ではサインカーブ、致死性不整脈(VF、VT)、心停止になります。
※血清カリウム値と心電図変化には個人差があります。
原因:腎機能低下、カリウム保持性薬剤、副腎機能低下など
▼ さらに深く理解したい方へ
治療:カルシウム剤の注射、重炭酸ナトリウムの注射、イオン交換樹脂、血液透析。
低カリウム血症
血清カリウム値<3.5mEq/L
喪失(腎・消化管)または細胞内シフト。

心電図所見:
・平坦〜陰性T波
・(P波増高)
・PR延長(PR延長に関しては高カリウム血症と同じ!)
・QRS短縮
・QTU延長
・ST低下
・U波増高
QTU延長はトルサード・ド・ポワント (TdP) の原因となります。
☆基本的に高カリウム血症の心電図と所見が逆になる→T波平坦化、QRS短縮など。ただしPR時間についてはどちらも延長するので注意!
原因:下痢・嘔吐、利尿薬、原発性アルドステロン症など
▼ さらに深く理解したい方へ
治療:電解質補正(K⁺・Mg²⁺)を点滴静脈注射や経口剤により行います。
高カルシウム血症

血清カルシウム値≧10.5mg/dl
心電図所見:QT短縮(主にST短縮)
症状:痙攣
原因:副甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍、ビタミンD中毒など
▼ さらに深く理解したい方へ
治療:
続発性の高カルシウム血症ではステロイドが有効な場合があります。
原発性副甲状腺機能亢進症では外科的治療。
ビタミンD過剰摂取は制限を行います。
低カルシウム血症

血清カルシウム値<8.5mg/dl
心電図所見:
・QT延長(ST延長による)
※低カリウム血症では、T波の平坦化・陰転化を伴います。
原因:副甲状腺機能低下症、慢性腎不全、ビタミンD欠乏症、薬剤性など
▼ さらに深く理解したい方へ
治療:
続発性の低カルシウム血症では血清リンの上昇を防止するために、リン制限食、水酸化アルミニウムの経口投与、またビタミンDの投与を行います。
低マグネシウム血症
原則的に、心筋ではマグネシウムはカリウムと相補的に働くので、低マグネシウムは低カリウム血症と類似した心電図所見を呈します。
QT延長の他、PR時間の延長やQRS幅の短縮が報告されています。
今日もお付き合い頂きありがとうございました。



コメント