※プロモーションを含みます
電気軸
電気軸とは、心室興奮の平均的な電気の向きを示すベクトルです。
心電図は単なる波形ではなく、心室の電気活動がどの方向へ向かっているかを反映しています。

正常軸:-30°~+90°
左軸偏位(LAD):-30°~-90°
右軸偏位(RAD):+90°~+180°
高度の軸偏位(北西軸):-90°~-180°
不定軸
Ⅰ誘導とaVF誘導の振幅和がともにほぼ0
つまりⅠでR≒S、aVFでR≒S(例:SⅠSⅡSⅢなど)

電気軸の簡易判定
Ⅰ誘導とⅡ誘導のQRSの向きから、電気軸を簡易的に判定できます。
Ⅰ誘導 Ⅱ誘導 判定
R>S R>S 正常軸
R>S R<S 左軸偏位
R<S R>S 右軸偏位
R<S R<S 高度の軸偏位(北西軸)
右軸偏位の原因
・左脚後枝ブロック
・右胸心
・左右電極の付け間違いなど
右軸偏位の原因
・ASD(心房中隔欠損)
・左脚後枝ブロック
・側壁梗塞
・肺性心
・右胸心
・垂直位心(立位心) やせ型、COPD
・左右電極の付け間違い
左軸偏位の原因
・左脚前枝ブロック
・左室肥大
・左脚ブロックなど
左軸偏位の原因
・左脚前枝ブロック
・心内膜床欠損症(ECD)
・水平位心(横位心) 肥満、妊娠
・下壁梗塞
・左室肥大
・左脚ブロック
・WPW症候群(B、C型の一部)
ゴロ 左軸偏位になる疾患・病態
①さじの②前菜 ③知んない産地の④太った⑤カジキの⑥⑦刺身刺身⑧W(ダブル)⑨ビシッ(前菜を出した時の効果音)
①左軸偏位 ②左脚前枝ブロック ③心内膜床欠損症(ECD)=房室中隔欠損症(AVSD) ④肥満 ⑤下壁梗塞 ⑥⑦左室肥大、左脚ブロック ⑧※WPW症候群⑨B、C型
※WPW症候群B、C型の一部で左軸偏位

noteに心電図ゴロをまとめました。是非、ご覧ください↓

右胸心
右胸心とは、心臓が体の右側に位置し、心臓自体も左右が反転している状態です。
心電図所見:
・P波はaVLで陰性、Ⅱ・Ⅲ・aVFで陽性
・Ⅰ誘導でQRSが陰性になる、右軸偏位
・ⅡとⅢ、aVRとaVLの波形が入れ替わる
・V1からV6にかけてR波が減高する
・移行帯を認めないことが多い

左右電極の付け間違い
電極の付け間違いでも、心電図は右胸心と似た波形になります。
心電図所見:
・Ⅰ誘導でP波、QRS、T波がすべて陰性になる、右軸偏位
・ⅡとⅢ、aVRとaVLの波形が入れ替わる
ただし、胸部誘導(V1~V6)が正常である点が右胸心との重要な鑑別点です。

移行帯
移行帯とは、胸部誘導においてR波とS波が等しくなる領域を指します。
正常ではV3~V4付近に位置します。

移行帯の偏位
移行帯がどこにあるかによって、心室興奮の見え方の変化を推定できます。
・V3~V4にある場合
→ 正常の移行帯です
・V1~V2にある場合(右偏位)
→ 右室肥大、WPW症候群(A型)、後壁梗塞、右脚ブロックなどが考えられます
・V5~V6にある場合(左偏位)
→ 左室肥大、左脚ブロック、心筋症、COPD、肺塞栓症などが考えられます
・V1~V6で移行帯を認めない場合(移行帯なし)
→ 前壁中隔梗塞、poor R wave progression、右胸心などが考えられます
◇移行帯偏位 図
V1―V2―¦V3―V4¦―V5―V6
反時計方向¦正常 ¦時計方向
ゴロ 移行帯がV5V6になる疾患や病態
①V6のライブに②行こう!当日→③前列で④真剣にshowを見ていた⑤⑥ササ(人名)が⑦急にハイテンション⑧塩を⑨プァ―とまく
①V6が②移行帯 ③前壁梗塞 ④心筋症 ⑤⑥左室肥大、左脚ブロック ⑦急性肺性心(急肺) ⑧COPD(CO) ⑨poor r progression(poor)

お疲れ様でした。
ER心電図基本編の選択肢と解答を作り、noteにまとめました。
下記から是非、見にきてくださいね。




コメント