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2回目は12誘導心電図の正常波形、乳児・小児の心電図です。
12誘導心電図での正常波形
最初は大まかに覚えましょう。
正常波形を知ることで、異常波形の理解につながります。
P波はⅠ、Ⅱ、aVF、V3~V6で陽性 aVRで陰性
肢誘導
Ⅰ、Ⅱ誘導 QRSは上向き(R>S)
aVR誘導 P、QRS、Tは全て下向き
aVL誘導 R<Sのことが多い
aVF誘導 QRSは上向き
胸部誘導
通常 V1 V2 R<S V3 R≦S V4 R≧S V5 V6 R>S
乳児の正常心電図
HR~130までは正常。
生理的右室肥大。
V1、V2で高いR波。
移行帯はV1、V2。
V1、V2で陰性T波、V3、V4で二相性T波、V5、V6で陽性T波となりやすい。
電気軸は+120°まで正常。(成人でいう右軸偏位)
小児の正常心電図
HRは約100/分。
V1、V2で高いR波。(成人の右室肥大に相当する)
V1、V2で陰性T波、V3、V4で二相性T波、V5、V6で陽性T波となりやすい。
電気軸は+120°まで正常。(成人でいう右軸偏位)
V6のS波は深い。
移動性ペースメーカー、冠静脈洞調律、左房調律もみられる。(正常)
正常心電図のバリエーション
以下は健常者でもみられる所見
- ⅢaVL・V1における単独の陰性P波、平坦T波または陰性T波
- 若年者や女性のV1V2における陰性T波
- V2〜V3の移行帯(反時計方向回転)、V4〜V5の移行帯(時計方向回転)
- 洞頻脈時の上向きまたはJ型の軽度ST低下など
最初は深く考えすぎず、適宜、見直しに来てください。
今回は少し大変でしたね。
一息つきましょう。
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