不整脈⑦ 心室細動


不整脈7回目は心室細動です。

心室細動 VF ventricular fibrillation

多数の無秩序な刺激発生で心室が震えた状態になります。
心拍は消失し、心拍出量はほぼゼロになり数秒で意識消失します。
緊急処置を行わないと呼吸停止から死に至ります。

心電図所見:
①HRは測定不能
②基線が上下に揺れる
③不規則な波形
④P波・QRS・T波はなし

心室細動を生じる疾患:
PVC、TdP、VT、心筋梗塞、Brugada症候群、QT延長症候群、電解質異常など

急性期治療:
直ちに心肺蘇生と除細動を行います。
静脈ラインの確保、気管挿管を行います。
薬剤投与(エピネフリン、アミオダロン、リドカイン)を行い、除細動を継続します。
調律が回復するか、心肺蘇生を中止するまで継続します。

慢性期治療:
突然死予防のためICDの植込み、再発防止に薬物治療。

みなさん、今日もお疲れ様でした。

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